春の不調
2024.04.10
季節の漢方コラム
眠くてだるい「春の不調」
春は環境に変化が訪れやすい多い季節。微妙に眠気が残って朝スッキリ起きられない…
そんな人も多いのではないでしょうか?今日は「春だる」でスッキリ目覚めるポイントについてお話しします。
春の眠気・不調の理由は?
昼が長い夏条件と夜が長い冬条件を作り出す実験によると、季節によって睡眠・覚醒のリズムが異なることが分かります。夏条件では、寝る時間と起きる時間が早まり、総睡眠時間が短くなります。それにより慢性的な睡眠不足に陥いるため、朝や日中の眠気が強くなります。
さらに、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは、冬から夏にかけて、分泌量のピークが早い時間帯に移動します。入眠に大きな影響を与える体温も同様に、最も低くなる時刻が早まります。
自律神経も、寒い冬には交感神経が活発ですが、暖かくなる春は、副交感神経が優位になります。このように体の中のリズムが変わると、新しい状態に慣れるまで、体と心の不調を生じやすいのです。いろいろな要因が合わさって、春は眠気が起こりやすいのです。