秋の花粉症
2025.10.08
季節の漢方コラム
10月に入り、朝晩の空気がひんやりと感じられるようになり、少しずつ秋の訪れが感じられる季節となりました。
しかしこの時期、風邪と並んで注意したいのが「秋の花粉症」です。春のスギ花粉に比べると認知度は低いものの、秋にも花粉症の症状でお悩みの方が多くいらっしゃいます。
秋の花粉症の主な原因は、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラといった雑草の花粉で、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなど、春と同様の症状が現れます。
また、今年は例年に比べて暑さが長引いた影響で、自律神経や免疫バランスの乱れを感じる方も多く、花粉などの外的刺激に敏感になっている傾向が見られます。季節の変わり目の寒暖差も加わり、体調を崩しやすい時期です。
体の内側から整える「漢方」という選択
漢方では、花粉症のようなアレルギー症状に対して、一時的な対処ではなく、体質そのものを整えることを目的としています。
例えば、鼻水が止まらない方には「水(すい)」の巡りを良くする処方を、鼻づまりがつらい方には「気(き)」や「肺」の働きを助ける処方を、といったように、一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬のご提案が可能です。
毎年この時期に似た症状が出る方は、早めの体質ケアをおすすめいたします。


